著者
安岡 広志 佐藤 健 塩地 成香 中島 みずき 井川 正治
出版者
人間-生活環境系会議
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.253-254, 2014

近年,ソーシャルメディアの進展やスマートフォンの急速な普及により,利便性が向上する一方で,ネットの長時間利用により実生活に悪影響が出る,いわゆる「ネット依存」と呼ばれる事例が一部で問題となっている。本調査研究では,東京情報大学のオンラインアンケートサーバーを用いて,各教育機関の端末室等で全体説明を行いない,14歳から20歳代前半の若者,1089名(男542、女547)の有効回答を得た。インターネットとスマートフォン,フィチャーフォンを中心とした情報環境の利用実態とヤング基準によるネット依存傾向を判定した結果,被験者全体の56.2%に,中程度以上のネット依存傾向があることが明らかとなった。性別では,男性52.2%,女性60.2%がネット依存傾向にあり,女性が多い傾向であった。さらに,学生別では高校生の51.9%,大学生,大学院生の59.8%がネット依存傾向であることが明らかとなり,特に大学1年生、2年生において高いネット依存傾向にあった。