著者
塩塚 潤二
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
巻号頁・発行日
pp.263-274, 2012-04-01

かつて循環器内科医だった頃,術後の心房細動の相談を受けると,忙しかったこととまったくの不勉強だったこともあり,「なぜこんな命にかかわらないような些細なことでいちいち呼ばれなければいけないのだろう」とイライラしていた。当時から集中治療には興味があったが,術後心房細動に関する認識はこの程度であった。その後,集中治療に専従するようになってこの分野の奥の深さに驚かされた。