著者
中西 栄徳 青木 誠 多原 幸宏 牧 清二郎
出版者
公益社団法人 砥粒加工学会
雑誌
砥粒加工学会誌 (ISSN:09142703)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.605-609, 2013-09-01 (Released:2014-04-22)
参考文献数
4

本研究では,ナイフ状の刃物を用いて塩化ビニル製パイプの切断加工実験をおこない,刃先形状の変化と切断荷重の関係を評価した.その結果,刃先丸みや先端部に施す刃付けの角度を小さくすることで切断荷重も小さくなることを明らかにし,さらに切断時において刃物と樹脂との間に発生する摩擦力が切断力に対して大きな割合を示すことを明らかにした.また,刃先表面に施す研磨方向と摩擦力との関係を調べ,研磨方向と摩擦方向とがなす角が小さいほど摩擦係数が小さくなることを実験的に示した.