著者
大坪 利彦
出版者
熊本大学
巻号頁・発行日
2010

本論考「近代日本における都市と大衆文化の諸相 ― 国民国家の形成と展開を背景として ―」は、近代という濃密で変化の著しい〈時間〉のうねりのなかにおいて「都市」の成立と「大衆」の登場という歴史的経緯が、世界システムのなかへ編入されていくための近代国民国家の形成と展開との〈時間〉の帰趨による過程を、あらゆる角度から複線的に検討していくことが必要であると思われ、そのため三部構成によってその組み合わせにおいて特色をもたせることを意図して書かれたものである。