著者
大場 秀悟 小林 健一
出版者
社団法人 日本伝熱学会
雑誌
日本伝熱シンポジウム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.341-341, 2011

自動車の車内空間は建築空間と異なり日射熱制御や断熱材等による断熱化が困難であるため,過酷な状況になりやすい.そこで本研究では,熱線反射フィルムを自動車のガラス部分に貼ることによる車内の温熱環境の制御を試みた.熱線反射フィルムは,通常のガラスと比べ侵入する日射量を抑制し,室内の温度上昇を抑えられる事が分かった.また,自動車のリアガラスによく使用される遮光フィルムと比べ,ガラス温度が上昇しにくくなることが分かった.このフィルムを実車に使用した場合も同様に,車内温度の上昇を抑制する効果が確認された.