著者
高野 敏 長谷川 章 大塚 博司
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.137-141, 1988-03-05
被引用文献数
3 1

界面活性剤定量用自動光度滴定装置を用いて,スルホン酸塩型及び硫酸塩型の界面活性剤とセッケンとの分別定量を検討した.既報の方法で分析したところ,アルカンスルホン酸塩(SAS)及びα-オレフィンスルホン酸塩(AOS)の酸性とアルカリ性条件下での分析値に有意な差が認められた.この原因は,SAS及びAOS中のポリスルホン酸塩の存在によるものと推定されたため,1-ヘキサノールによる協同効果を利用して,ポリスルホン酸塩のクロロホルム相への抽出率を向上させたところ,酸性とアルカリ性条件下での分析値が一致してセッケンの分別定量が可能となった.又,スルホン酸塩と硫酸塩の分別定量についても,加水分解条件を改良することにより定量性の向上が認められた.一方,陽イオン界面活性剤の分相指示薬として,酸性及びアルカリ性の両条件下で使用可能なジスルフィンブルーを用いて定量条件を確立し,同級アンモニウム塩との分別定量も可能となった.