著者
大塚 康弘 相澤 清晴
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, no.53, pp.43-49, 2000-09-22

生体のイメージセンサに相当する網膜では, 中心視から周辺にいくに従い解像度が低くなる.これを適用したイメージセンサシステムでは, 全体として広い視野を確保できると同時に, 特定の領域について精細な情報を取得し積極的に処理できる.そこで, 筆者らはシステム統合を踏まえ, サンプリング制御機能を搭載したスマートセンサを提案, 試作した.その機能は平滑化を行わない間引処理のみゆえ, 解像度の有効な制御が行えなかった.そこで, 有効な解像度制御手段を提供するセンサを検討した.本報告では, プログラマブルな多重解像度出力を可能とする新しい高機能イメージセンサについて論ずる.