著者
大塚 礼穂 横山 弥生
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.41, no.Supplement1, pp.41-46, 2007 (Released:2010-08-25)
参考文献数
4

本研究は, 数列をCGにより視覚化し, さらに作品へと展開した例を示すものである.従来, 形態の生成において数列を利用することは稀であったが, 数列を視覚化した結果, その美しさには目をみはるものがあった.数列を形の変化の規則とし, 回転を主としたアフィン変換を用い, 動きを与えることで新しい形を生み出す.また, CGを利用することで複雑な形態や図形のシミュレーションを短時間で行うことができた.さらに, 作品への展開には, リズミカルで変化のある美しい形の生成も可能となった.完成した形態は, 基本図形のイメージとは異なる美しさを持ち, 立体への展開においても予想以上に美しい形態生成の方向性が示唆された.