著者
西澤 和義 大島 弓子
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.132-140, 2021
被引用文献数
1

<p><b>目的:</b>看護職が嚥下障害を臨床判断するための内容妥当性のある診断指標を明らかにし,major指標とminor指標も明らかにする.</p><p><b>方法:</b>本研究はFehringのDCVモデルを使った.嚥下障害の看護診断に精通した専門家672人に質問紙調査を行った.診断指標78項目が,どの程度嚥下障害を表すか,5段階のリッカート尺度で評価をうけた.各診断指標で,回答を点数化してDCV値(平均値)を算出した.DCV値でmajor指標,minor指標,除外する指標に分けた.</p><p><b>結果:</b>有効回答数は327人だった.major指標は11項目(食事中のチアノーゼ,嚥下後の呼吸切迫,嚥下テスト時の咽頭相の異常,嚥下後の湿性の呼吸音,むせる,食事中や食後に濁った声にかわる,喉頭挙上の不良,嚥下の遅延,嚥下前にむせる,嚥下後の嗽音の呼吸音,鼻への逆流)だった.minor指標は52項目,除外する指標は15項目だった.</p><p><b>結論:</b>嚥下障害の看護診断に精通した専門家の意見に基づく,内容妥当性のある嚥下障害の診断指標が明らかとなった.</p>
著者
西澤 和義 大島 弓子
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.132-140, 2021 (Released:2021-08-27)
参考文献数
24
被引用文献数
1

目的:看護職が嚥下障害を臨床判断するための内容妥当性のある診断指標を明らかにし,major指標とminor指標も明らかにする.方法:本研究はFehringのDCVモデルを使った.嚥下障害の看護診断に精通した専門家672人に質問紙調査を行った.診断指標78項目が,どの程度嚥下障害を表すか,5段階のリッカート尺度で評価をうけた.各診断指標で,回答を点数化してDCV値(平均値)を算出した.DCV値でmajor指標,minor指標,除外する指標に分けた.結果:有効回答数は327人だった.major指標は11項目(食事中のチアノーゼ,嚥下後の呼吸切迫,嚥下テスト時の咽頭相の異常,嚥下後の湿性の呼吸音,むせる,食事中や食後に濁った声にかわる,喉頭挙上の不良,嚥下の遅延,嚥下前にむせる,嚥下後の嗽音の呼吸音,鼻への逆流)だった.minor指標は52項目,除外する指標は15項目だった.結論:嚥下障害の看護診断に精通した専門家の意見に基づく,内容妥当性のある嚥下障害の診断指標が明らかとなった.
著者
大島 弓子
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.378-382, 2020-05-25

2020年5月12日にナイチンゲール生誕200年を迎える。この機に、看護職がもつパワーを最大限に発揮し人々の健康の向上に役立たせようという趣旨の「Nursing nowキャンペーン」がなされている。これは、イギリスの議員連盟、世界保健機関(WHO)、国際看護師協会(ICN)などが中心となり広まっている、世界的なキャンペーンである。 私は日本におけるキャンペーンの実行委員を務めており、この活動を通じ、あらためてナイチンゲールのことを考える機会を得た。そして同時に、今回を私自身の歩み続けてきた道を振り返る機会としたいと思っている。本稿ではそれらをふまえつつ、看護をめざす人、歩んでいる人の糧になることを期待して、あらためて看護の魅力とそれを動かすエネルギーについて、ここにあげてみたい。

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著者
大島弓子著
出版者
メディアファクトリー
巻号頁・発行日
2009