著者
大崎 健史
出版者
新島学園短期大学
雑誌
新島学園短期大学紀要 (ISSN:18802141)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.31-41, 2008

本稿の目的は柏木義円(1860〜1938)の朝鮮観を明らかにすることである。柏木は日韓併合後のキリスト教伝道と統治について批判して「同情と理解」の必要性を訴えた。組合教会による朝鮮伝道を柏木が否定したのは何故なのであろうか。本稿では朝鮮問題をめぐる柏木の言説、更に新島襄の精神的影響に着目しながら、柏木の朝鮮観を考察した。