著者
大橋 英夫
出版者
日本国際経済学会
雑誌
国際経済 (ISSN:03873943)
巻号頁・発行日
pp.kk2022.f10, (Released:2022-07-15)
参考文献数
27

中国経済は2000年代末までに高度成長の終焉を迎え,その後は投資・外需主導型成長から消費・内需主導型成長への「成長方式」の転換が進められている。2010年代末からの米中対立を背景として,すでに変容過程にあった中国経済は,内需主導・イノベーション牽引型成長への転換に加えて,アジア・ユーラシア方面への地域展開,グローバル・ガバナンスへの関与を強めており,その対外経済戦略を調整しつつある。