著者
大石 仁 坂 代江 宮部 工
出版者
茨城県畜産センター
巻号頁・発行日
no.39, pp.67-72, 2006 (Released:2011-03-05)

豚のストレス軽減環境を調査する目的で、飼養密度の違いがストレッサーとして豚に及ぼす影響をストレス指標を用いて検討した。結果、通常飼養区(1.09m2/頭)と比較し、密飼い区(0.56m2/頭)及び放牧区(10.83m2/頭)がストレス指標を含む16項目の検査中、ほとんどの項目で同様の動向を示した。このことは、通常飼養区に比べ密飼い区、放牧区ともにストレスが賦課されることを現しており、結果として密飼いは、増体重、肉質を悪化させることが危倶され、放牧では、増体重は低下しても、ロース部が太く長くなる可能性が示唆された。