著者
大草 優子
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.508-514, 2005

古紙配合率の増加, 用水原単位の低下により, 水質が低下し, 内添薬品の定着, 歩留も悪化している。この対策として, 内添薬品の1つであるサイズ剤 (ロジンエマルションサイズ剤) の定着促進に着目し, ポリマーによるサイズ剤の定着とサイズ発現性について調べた。その結果, ポリマーの物性によって, 定着効果やサイズ発現効果が異なることが明らかとなった。これらの知見を基に, サイズ定着剤「フィクサージュR100」を開発し, 実機で適用した結果, サイズ剤の低減や, 抄紙用具の汚れが軽減できることが実証された。