著者
大野 健二 住友 伸一郎 毛利 謙三 桑島 広太郎 高井 良招
出版者
一般社団法人 日本顎関節学会
雑誌
日本顎関節学会雑誌 (ISSN:09153004)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.215-217, 2005-12-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
7
被引用文献数
1

陳旧性顎関節脱臼とは関節脱臼後, 整復されず3~4週間放置され, 顎関節に器質的変化が生じ, 整復が困難になる疾患である。患者は26歳の男性。1か月半に及ぶ陳旧性顎関節前方脱臼の整復を求めて紹介来院した。徒手整復のみでの整復は不能であったが, 上関節腔のパンピング療法を施行した後に, 再度ヒポクラテス法を施行することで整復可能であった。