著者
大須賀 敏明
出版者
千葉大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

造血幹細胞の凍結保存には凍害を防ぐためにDMSOが添加されているが、副作用が生じる場合もあるため、新規凍結保存剤を開発した。新規凍結保存剤で凍結保存した造血幹細胞を培養して赤血球と白血球へ分化するコロニーの数はDMSOで凍結保存した場合と同等であり、凍結保存液に入れた細胞の生存率は高く、ラットの体内で有害な分子を生じなかったため、新規凍結保存剤はDMSOに劣らない凍結保存剤となることが判明した。