1 0 0 0 OA 1.TNF阻害薬

著者
天野 宏一
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.100, no.10, pp.2966-2971, 2011 (Released:2013-04-10)
参考文献数
14
被引用文献数
1

RAの病態(炎症性病変形成,骨破壊)にTNFは重要な役割を演じている.現在TNF阻害薬として,インフリキシマブ,エタネルセプト,アダリムマブ,ゴリムマブおよびセルトリズマブの5剤が開発され,いずれも大規模試験でRAに対する臨床効果と骨破壊抑制効果のエビデンスが確立されている.さらにこれら薬剤中止後も寛解を維持できる可能性が指摘されており,RAの治癒に向けた最有力治療戦略として期待される.
著者
天野 宏一
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.101, no.10, pp.2880-2885, 2012 (Released:2013-10-10)
参考文献数
11

RAの病態に関わる炎症性サイトカインや免疫担当細胞の細胞表面分子を標的としたモノクローナル抗体や,これら標的分子の受容体とIgGとの融合蛋白製剤が開発されてきた.これらの生物学的製剤は,RAの関節炎を著明に改善するだけでなく,骨破壊の進行も抑制する画期的薬剤である.しかし,結核やニューモシスチス肺炎などの日和見感染症,アレルギー反応などの有害事象があり,適応を考えた慎重な投与が望まれる.