著者
太田 厚美
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会宮城県理学療法士会
雑誌
理学療法の歩み (ISSN:09172688)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.14-23, 2006 (Released:2006-05-30)
参考文献数
13
被引用文献数
1

超音波療法に関わる基本的事項の概説とその応用に関する最新情報の紹介を行った。欧米では物理刺激の中で超音波が非常に使用されているが,それに対して国内ではその使用頻度は低い。その原因としては,国内では超音波の原理及びその臨床的使用の際の重要項目が十分に理解されていないことが考えられる。超音波の発生の原理,それによる生体反応,温熱刺激,非温熱刺激としての超音波,適応症と禁忌症,周波数による生体作用の差異,導子の移動による深部加温の差異,他の温熱刺激との熱発生メカニズム及び深部加温の差など,超音波療法の基礎的事項に関して簡単に概説した。また超音波治療器の選択の目安となるBNR,ERAなどの超音波の品質に関わる係数についても簡単に述べた。最後に医科では一般に知られている超音波による骨再生作用が近年歯科に応用され特に歯科インプラントへの臨床応用が始まりつつあることを紹介した。
著者
烏野 大 千賀 富士敏 太田 厚美
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会宮城県理学療法士会
雑誌
理学療法の歩み (ISSN:09172688)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.27-40, 2004 (Released:2004-11-11)
参考文献数
38

物理療法における電気刺激療法では,多種の刺激波形を利用し,各パラメータを変更することで得られる生体の神経生理学的反応も変わる。電気刺激を行う場合には,目的とする神経や筋組織を刺激するためには,電気刺激は皮膚を通過する必要がある。皮膚の電気抵抗を減少できれば,不快感の少ない電気刺激を行うことができる。電気刺激療法の1つである高電圧パルス電流療法は,不快感の少ない電気刺激と言われている。本稿では,高電圧パルス電流の特徴や治療効果を通して生体における電気特性を併せて説明した。高電圧パルス電流の主な特徴としては,ツインピークパルス電流,高電圧そして単相波である。高電圧パルス電流は1940年代に米国で開発され,多くの研究者によってその治療効果が確認されてきました。浮腫の予防や改善,創傷治癒の促進,血流の改善,筋力強化への適応とその機序について概説した。