著者
間嶋 紗織 太田 崇之 尾本 篤志 福田 亙
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.102, no.3, pp.708-709, 2013 (Released:2014-03-10)
参考文献数
3

ヒトパルボウイルスB19(以下B19)の成人感染例では,皮疹,関節痛,補体低下,自己抗体の出現,蛋白尿,糸球体腎炎など,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:以下SLE)様症状を呈する場合がある.症例は64歳女性.発熱,皮疹を主訴に来院し,臨床所見はSLE診断基準を満たすも,発症形式などからB19感染を疑い経過をみたところ,安静,食事療法で自然に軽快し,またB19IgM抗体陽性の結果を得たため,B19感染症と診断した.