著者
塩田 耕三 奥 眞純
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.99-106, 2000

スポーツ芝の歴史として,国立競技場でのアジア大会以降の変遷と,最近の主流となった砂質系床土に至る経緯を紹介すると共に,地中給排水システム(GOAL システム = Grass On Aqua Lines)の特長について説明する.芝生の床土表層に砂入り天然繊維マットを設置し,下層に砂と火山成粗粒土を混合した砂質系床土を設けることで耐固結性と保水性の向上を実現し,芝生の生育のみならず,運動競技者の身体にも適した床土構造となることを,各種の土質力学試験結果から考察する.加えて,施工事例の紹介を行う.