著者
高山 龍 奥平 雅士
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.11, pp.103-106, 2009-02-28
参考文献数
3

本稿では,加速度センサを振ることによってインタラクティブに打ち上げ花火CGを生成する方式について述べる.3DCG生成はOpenGLを用いて行う.花火は炸裂モードと打ち上げモードがあり,加速度センサから送られてくる値によって,モード,花火の位置,大きさを制御することが可能である.CGならではの,通常にはない花火の火花の形を生成したり,昼間モードでの花火を生成したりできる非現実的な表現も好評価を得た.また,振るという動作判断のための閾値設定について実験を行ったところ,ユーザの持つ打ち上げ花火のイメージによって閾値にばらつきがおこる傾向があることがわかり,閾値を可変にすることで,ユーザが快適に操作できるようにした.
著者
若林 祐次 奥平 雅士
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会研究会講演予稿
巻号頁・発行日
vol.6, pp.17-18, 2007

データグローブを操作デバイスとしていわゆる"デコピン"の動きを検出し、指を弾く動作により球体を次々と生成してそれらの運動が相互に干渉しあうインタラクティブCG を制作した。体感的な操作から連想される結果に対し、CG ならではの、現実ではありえない動きを加えることで見た目にも面白みのある表現を実現した。
著者
長岡 綾 奥平 雅士
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.8, pp.61-64, 2011-02-12

動画に合わせてオリジナルの楽曲を自動的に生成するシステムを構築した.動画像を処理し,色情報や物体の運動情報を音程や和音などの音楽的要素に当てはめることで楽曲を生成する.楽曲の速度と長/短調はあらかじめ指定しておく.和音は第1音をC/Amとし,次フレーム以降はフレームに含まれる最も多い色のR,G,B値の総和を第1フレームのそれと比較して決定する.メロディは,映像中の特徴点の左右・上下の動きから計算する.本方式に基づき動画から楽曲を生成し,比較的自然な楽曲が得られた.
著者
田中 奈々絵 奥平 雅士
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.173-176, 2009-02-04

本稿では,携帯電話のカメラで撮像された画像から点字ブロックを検知し案内するための画像処理技術を用いた支援方式について述べる.携帯電話の処理能力を考慮した画像処理手法と案内内容を絞ったわかりやすい音声ガイダンスについて検討した.様々な状況下の点字ブロック画像を学習データとしてSupport Vector Machineであらかじめ識別平面を求める.携帯電話上ではまず点字ブロック画素をこの平面で分離し,次に画像を3×3に区切った各領域の点字ブロックの有無パターンから案内内容を決定する.最新の携帯端末上で90枚の画像を用いて実験を行った結果,撮像後約3秒の処理時間で標準的な画像に対し有効な結果を得た.