著者
奥村 公人
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第18回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.1-6, 2021 (Released:2021-06-21)

SDI*にAIを導入することにより、精査にかかる工数を削減することを目的とする。従来、SDIは要/不要の特許が玉石混交状態となっている膨大な特許母集団を全て査読する必要があり、多大な労力と時間を要していた。これにAIを導入することにより、玉石混交状態の特許母集団を要/不要に仕分けたり、目的の内容に対して関連度の高い順に並べ変えたりすることができれば、大きく労力や時間の削減が期待できる。本目的からAIは、必要な特許は全て必要と判定することが前提となる。それを元にどれだけノイズを除去できるか試行した。対象特許の技術分野は化学反応プロセスである。まず日本語を対象に検討し、次に言語を拡大し、英語と中国語を試みた。結果、全ての言語でノイズのみを高確率で除去できることがわかった。*SDI: Selective Dissemination of Information 指定したキーワードや技術分野などの条件に該当する特許情報を定期的にチェックし、必要なデータを収集・管理すること。