著者
女川 裕司 武石 卓 西間 三馨
出版者
THE JAPANESE SOCIETY OF PEDIATRIC ALLERGY AND CLINICAL IMMUNOLOGY
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.151-157, 1989-12-25 (Released:2010-04-30)
参考文献数
24

運動刺激により蕁麻疹から呼吸困難, 意識消失などの強い全身症状を呈する運動誘発性アナフィラキシーの2例を報告した. 1例は, 13歳男児で, 他の1例は, 本邦では極めて稀である食物依存性の14歳女児であった。両症例とも従来の報告と同様に思春期に発症し, 血清IgEが高値で, 発症の背景にアトピー性素因が示唆されるなどの共通点が見られた.