- 著者
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室谷 正彰
安田 俊一
矢口 和彦
- 出版者
- 一般社団法人 色材協会
- 雑誌
- 色材協会誌 (ISSN:0010180X)
- 巻号頁・発行日
- vol.63, no.9, pp.522-527, 1990-09-20 (Released:2012-11-20)
- 参考文献数
- 17
- 被引用文献数
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金属アルコキシドを原料として, シリカのポリメリゼーションを抑制した原液ゾルを調製し, その原液からディップコート法により安定なシリカコーティング被膜を調製した。得られた被膜は, レインボーカラーを呈し, 強度が強く, 安定である。安定な膜の成膜性は原液ゾルの状態とディップコート時の下地となる基材の引き上げ速度に依存し, 原液ゾル調製の際のケイ酸エチル対水の量が5対4以下であることが望ましく, また, 引き上げ速度が10mm/sec以下であることが必要であった。一方, 各種条件のもとで調製した膜のFT-IRスペクトルを4,300~400cm-1の領域で測定し, シリカの骨格振動に帰属する吸収帯のうち, 1,210, 1,140および1,060cm-1の吸収帯が成膜性と関係あることがあきらかとなった。