- 著者
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安藤 美弥子
- 出版者
- 名古屋文理大学
- 雑誌
- 名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
- 巻号頁・発行日
- vol.6, pp.103-111, 2006-03-31
1987(昭和62)年に「社会福祉士及び介護福祉士法」が制定され,福祉分野では初めての国家資格「介護福祉士」が誕生してから18年が経過した.この間,介護福祉士の資格取得者は年々増加の一途をたどり,現在466,493人(2005年6月末)が資格登録をしている.近い将来,介護福祉士は看護師に次ぐ日本第2位の大規模な専門職集団に発展すると予想されている.量的な整備はなされたものの,今後は専門職としての質をいかに担保するかが課題となるであろう.わが国は人類史上初めての超高齢社会を目前に控えている.世界から注目されるこの未曾有の社会の中で,日本型の豊かな福祉文化を構築していくことは,21世紀の介護福祉士に課せられた使命(mission)と言えよう.そこで本稿では介護福祉士養成教育の歴史的変遷を概観しながら,これからの介護福祉士養成教育の方向性について探る.