著者
瀬尾 和寛 伊豆原 浩二 安藤 良輔
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.173-182, 2007

本論文では、日独の代表的な自動車産業都市における比較研究を通じて、企業と地域社会が共生した持続可能な都市とはどのようなものなのか、そのために立地企業は企業市民としてどのような役割が求められるのかについて考察した。わが国の産業都市では、都市化とモータリゼーションが短期間且つ急速に進行したため都市設計における計画的な配慮が追いつかなかった。現在もなお、交通渋滞、危険市街地の存在などの課題が残されているとともに、交通負荷、環境負荷の大きい都市構造といった課題も生じている。このような状況下で、企業は企業市民として地域社会と共生した持続可能な都市建設を目指して、社会に貢献していくことが求められる。
著者
瀬尾 和寛 安藤 良輔
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.973-980, 2006-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
13

本論文では、企業が自主的に取組むことが求められている通勤渋滞問題について、実態調査を行い、企業がどのようにして通勤渋滞問題に取組むべきかについて考察した。豊田都市交通研究所が立地している自動車産業都市・豊田市においても通勤渋滞問題が表面化し、解決策が模索されている。自動車産業都市における大規模な、都市交通に多大な影響を及ぼす企業は、都市計画、交通計画との連携を図りながら、通勤渋滞対策の方向性・戦略性を踏まえて取組むことが求められる中、有効な対策を検討する方向性をまとめた。