- 著者
-
平部 正司
善久 竜滋
宮元 裕章
生田 耕嗣
佐々木 英作
- 出版者
- 一般社団法人 電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン (ISSN:21860661)
- 巻号頁・発行日
- vol.13, no.3, pp.195-204, 2019 (Released:2019-12-01)
- 参考文献数
- 13
5G やBeyond 5G に向けて基地局の大容量化が進み,バックホール,及びフロントホールの大容量化の要求が高まっている.近年,無線通信の大容量化技術としてOAM(Orbital Angular Momentum)モード多重無線伝送が注目されている.本稿ではOAM モード多重無線伝送をミリ波に適用することによりスモールセルのバックホール,フロントホールに向けた100Gbit/s クラスの無線伝送が可能であることを示す.OAM モード多重無線伝送技術について解説し,筆者らが行ったOAM モード多重無線伝送実験結果について解説する.筆者らは等間隔円形素子配置アレーアンテナ(UCA:Universal Circular Array)とDBF(Digital Beam-Forming)技術で構成したOAM モード多重無線伝送実験装置によりE-BAND で屋外伝送実験を行い,8OAM モード多重と偏波多重により256QAM で16 多重の伝送を達成した.