- 著者
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家村 龍司
塚谷 律子
野中 淳子
川村 佳代子
梅村 美知乃
- 出版者
- 公益社団法人 日本獣医師会
- 雑誌
- 日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
- 巻号頁・発行日
- vol.66, no.1, pp.61-64, 2013-01-20 (Released:2013-03-14)
- 参考文献数
- 19
2007年から2010年の間に国内において下痢の症状が認められた12週齢以下の犬149症例の便または腸管を検体とし,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法を用いて犬コロナウイルス(CCoV)及び犬パルボウイルス2型(CPV-2)の検出状況を調査した結果,CCoV及びCPV-2の検出率はそれぞれ46.3%及び38.3%であった.CCoV陽性検体のうち,CCoV Iの検出率が年々増加傾向にあるものの,CCoV IIa の検出率に変化はなく,いまだに最も高い検出率であった(75.4%).CPV-2 陽性検体のうち,CPV-2b の検出率が最も高く(93.0%),CPV-2cは検出されなかった.全検体の12.1%においてCCoV及びCPV-2が同時に検出された.また,検出数が最も多かったのは,7週齢の犬の検体からであった.