著者
富永 泰規 久々宇 篤志
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.338-342, 2018-07-01 (Released:2018-07-01)

特許庁では,人工知能(AI)技術の活用に向けた検討を進めており,その一つのテーマとして,特許文献への分類付与が挙げられている。特許文献への特許分類(Fターム)付与においては,特許文献の一部の記載を根拠として分類が付与されることがあり,分類付与の根拠となる箇所を機械的に推定することにより,付与精度の向上,及び,付与支援システムへの活用に有効である可能性がある。そこで,各種の機械学習モデルを用い,特許文献に付与すべき特許分類(Fターム)や,その分類に対する明細書中の付与根拠箇所(段落)を機械推定し,その精度を比較評価した。