著者
寺田 清人
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.105, no.8, pp.1375-1380, 2016-08-10 (Released:2017-08-10)
参考文献数
8

てんかん診療における薬剤選択の基本は各種ガイドラインに示されており,まず部分発作にはカルバマゼピン,全般発作にはバルプロ酸を十分量,単剤で用いる.これらの薬剤を使用できない,もしくはこれらの薬剤が無効の場合に第二選択薬を用いる.第二選択薬も無効な場合はてんかんの専門医の受診が推奨される.てんかん診療は包括診療であり,副作用や合併症,治療目標,社会的背景など様々な要因に配慮する必要がある.