著者
今田 肇 野元 諭 冨松 敦之 小坂 一英 草野 涼 VALENTINA V. OSTAPENKO 寺嶋 廣美
出版者
Japanese Society for Thermal Medicine
雑誌
日本ハイパーサーミア学会誌 (ISSN:09112529)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.57-63, 1999-06-01 (Released:2009-10-21)
参考文献数
11
被引用文献数
3 4

8MHz誘電加温装置によるRF出力1500W以上の温熱療法と放射線治療を施行した非小細胞性肺癌13例の局所効果を検討した.通常分割の平均総線量59.8Gyの放射線治療に平均12回の温熱療法を併用した.放射線治療後に平均15回の温熱療法が追加された.局所効果はComplete responseが10/13 (77%), Partial responseが3/13 (23%) と極めて高い奏功率 (100%) を示した.年齢が若く, 胸壁皮下脂肪の少ない肺癌患者に対して, 1500W以上の高出力温熱療法は, 有効な治療法である.