著者
小宮山 智志
出版者
新潟国際情報大学経営情報学部
雑誌
新潟国際情報大学経営情報学部紀要 = Journal of Niigata University of International and Information Studies Faculty of Business and Informatics (ISSN:24342939)
巻号頁・発行日
no.4, pp.29-35, 2021-04-01

2021 年1月に発生した停電災害時における、平常時に地域活動を行っているメンバー(地域の自発的な祭の実行委員)のSNS 上の情報発信を分析した。その結果、災害時に求められる恐怖の低減、町内外の情報収集・共有による客観的な状況把握、さらには今後の行動の提案までが、短時間になされていたことが判明した。今回の事例により「平時の自発的な地域活動のネットワークはこのように災害時に効果的に働くこと」と同時に「新興住宅地であるがゆえに平日日中に災害が起きた場合は、彼らは町に不在である」という欠点も浮き彫りになった。この欠点の解決方法として中学生ならびに高齢者を地域の活動をとおしてSNS 上のネットワークを取り込むことを提案する。