著者
小島 教知
出版者
智山勧学会
雑誌
智山学報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.139-152, 2021 (Released:2022-04-01)
参考文献数
9

日本雅楽の音律は、中国の十二律、また西洋の音律(十二平均律)と比較するとき、各音律の特性上、近似という形で比較することが多い。本論文では、西洋の音律としてピュタゴラス音律を用いることによって、これらの音律を近似ではなく正確に比較し、中国の音律と日本雅楽の音律それぞれ対してピュタゴラス音律の音を対照させた。理論的に比較をする過程で、これら三つの音律は同時には比較できないこと、また日本雅楽の音律には不確定な音高が存在することも示した。本論文後半では中国および日本の階名(宮・商・角・徴・羽)と西洋の階名(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ)との比較を行った。そこでは中国の階名と西洋の階名はきちんと対照できるのに対し、日本の階名は意味が不確定であることを示した。最後に、階名の接頭辞「変」「嬰」と、西洋の♭・♯を比較し、その原理が異なることを示した。
著者
小島 教知
出版者
智山勧学会
雑誌
智山学報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.139-152, 2021-03