著者
小川康一 吉浦紀晃
出版者
国立大学法人 情報系センター協議会
雑誌
学術情報処理研究 (ISSN:13432915)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.33-42, 2014-09-25 (Released:2018-12-09)
参考文献数
18

埼玉大学では,一般入学試験(個別学力検査等)の合格発表を大学ホームページで公開している.しかし,合格発表時に大学ホームページに閲覧者が殺到し,高負荷のためにWebサーバが機能不全に陥るといった現象が発生し,大学ホームページでの合格発表を閲覧できない状況となっていた.特に平成26年度前期日程の合格発表では影響が顕著であった.後期日程の合格発表では,複数のWebサーバを組み合わせる形で大学ホームページを構築しWebサーバプログラムに対してチューニング等の対策を行い,閲覧者にスムーズな閲覧環境を提供した.本論文は,後期日程合格発表時の大学ホームページへのアクセス集中に対する対策の報告である.この対策を実施する際に,平成26年度前期日程の合格発表時においては,Webサーバへのアクセス量などの情報等が重要であったが十分に得ることができなかった.そこで,限られた期間内で可能な限りに負荷に耐えうる大学ホームページのシステムを構築した.
著者
小川康一 吉浦紀晃
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.505-506, 2014-03-11

東日本大震災では,Twitterなどのソーシャルメディアや有志による災害情報サイトなどが立ち上がり、人命救助や安否確認、救援物資の確保など、多くの活用方法が見出され,情報伝達手段としてのインターネットの可能性が明らかになった.しかし,一方でデマや流言などが蔓延し,情報が不足した人々を不安に陥れた.そこで,本研究では災害時に発生するデマや流言を抑制し,災害に重要な通信を優先するネットワーク運用手法について述べる.