著者
小松 淳子 折津 政江
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.53-56, 1998-05-30 (Released:2012-08-27)
参考文献数
8

総胆管拡張は肝胆膵の病変の早期発見に重要な所見だが,軽度拡張例の評価は難しい。ドック受診者の検討では,総胆管径には性別,年齢体格,他の超音波所見,既往歴が関与した。8mm以上は5.6%で,経過中8%に新たな超音波所見がみつかったが,ほとんどが8-9mmの軽度拡張例であった。ドックでみられる無症候性の軽度拡張例においては,他の超音波所見を見落とさないよう念入りな経過観察を行うことが重要と考える。
著者
折津 政江 生島 壮一郎 小松 淳子 中本 弘 山本 亮二 村上 正人 桂 戴作
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.152-156, 1992-07-20 (Released:2012-08-27)
参考文献数
8

人間ドック受診者を対象に,ストレスチェックリスト(以下SCL)と既存の心理テストとの相関を調べ,その有用性を検討した。CMIで神経症傾向が増大するに従いSCL得点は高くなり,SDS,KMIと良好な相関関係を認めた。SCLは自律神経失調症状を中心とした30問から成る問診表であるが,簡便に実施できることからストレスチェックの第一次スクリーニング法として有用であると考えられた。