著者
愛甲 正 小櫃 邦夫 宮嶋 公夫
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

実Finsler幾何学は多様体の点でパラメータ付けされたHesse多様体の族の微分幾何学であり,複素Finsler幾何学は多様体の点でパラメータ付けされたKahler多様体の滑らかな族の微分幾何学であり,本研究では,特に各ファイバー上で計量と接続を積分して得られる底空間の計量と接続の役割が大きい.本研究では,実Finsler幾何学では共形的理論を研究し,特に,共形的平坦性の新しい特徴付けを得た.また,複素Finsler幾何学の場合,Rizza-negativityの概念を導入し,正則ベクトル束のnegaivityやamplenessをRizza計量の曲率を用いて議論した.