著者
笠井 直人 溝井 和夫 小沼 武英
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.415-420, 1982-04-10

I.はじめに わが国における平時の頭部銃創の報告は欧米に比し非常に少なく,あっても自殺による銃創が多いためか,その予後は極めて悪い.今回われわれは,近距離からピストルの射撃を受け,脳内血腫を来たし昏睡に陥った幼児を手術により幸いにも救命しえたので,治療上の問題とともに若干の考察を加え報告する.
著者
亀山 元信 小沼 武英 昆 博之
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.12, pp.816-821, 2004-12-20
被引用文献数
3

全国的なスポーツ外傷データベースの構築は重症スポーツ外傷の発生予防の見地から重要な意義があり,本邦でもその整備が期待される.直接的スポーツ外傷による死亡は頭部外傷に,後遺症を残す重症例は頸部外傷に多く発生している.特に重症頭部スポーツ外傷予防のために脳震盪の意義を再確認すること.second impact syndromeを防止するために脳震盪後の試合復帰についての統一的なガイドラインの導入が早急に望まれる.またスポーツ外傷だけでなく一般外傷においても,本邦における外傷初期診療ガイドライ(JATEC)に準じて初療からの管理が行われるべきである.