著者
小湊 祐輝 阿部 慶太 篠田 昌弘
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.332-337, 2016
被引用文献数
2

洪水により被災した鉄道橋梁橋脚の復旧にあたり工事が大規模化,長期化するような場合には暫定的に応急復旧を行い徐行運転等を行いながら本復旧工事を行う事で,早期運転再開が可能になり運休による損失を低減できる.一方,列車走行安全性を確保するためには,洗掘により被災した鉄道橋梁橋脚の健全度を適切に評価し,必要な応急復旧工を選定する必要があるが,現在までそのような過程を踏んだ応急復旧法は確立されていない.そこで,本論文では,過去に被災した鉄道橋梁橋脚について文献調査を実施し,変状や損傷分類毎の復旧事例,および変状や損傷分類と軌道変位の関係について確認し,健全度評価に基づく応急復旧法の提案に向けた検討として,実際の応急復旧事例について整理した.