著者
小銭 寿子 久永 聖人 Hisako KOZENU Masato HISANAGA
出版者
名寄市立大学
雑誌
紀要 (ISSN:18817440)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.65-72, 2014-03-31

医療機関における退院支援業務が2008年の診療報酬改定によって社会福祉士による退院支援として点数評価を受けた後に医療ソーシャルワーカー(MSW)の業務や役割がどのように変化したのかを検証するために社会福祉士、6医療機関に所属する20名に質問紙調査とインタビュー調査を実施した。結果は所属と業務変化に関連性があることが明らかになった。退院調整加算として評価され、社会福祉士がMSWとして働く場の拡大や増員に貢献できることを確認できたが、経営面や病院の機能を重視する点も強調されていた。今後は診療報酬上で評価された背景をおさえ、MSWとして医療現場で実践する社会福祉士の動向を注目していく必要がある。
著者
小銭 寿子
出版者
名寄市立大学保健福祉学部社会福祉学科
雑誌
名寄市立大学社会福祉学科研究紀要 (ISSN:21869669)
巻号頁・発行日
no.2, pp.57-68, 2013-08-31

2012年7月に実施したA精神科病院「行動制限最小化委員会」研修において、医療従事者の方々に伝えた「拘束・抑制と精神科医療における人権」について、統計的資料から精神科医療の現状、精神科病院の実態、身体拘束・抑制の実態を明らかにし、身体拘束に伴うリスク、薬物療法に伴うリスク、精神科医療の特徴を整理する。 精神科医療における人権について、IPW(専門職連携実践)時代の精神科医療とその支援について考察し、身体拘束に関する先行研究についてもふれる。