著者
居郷 哲央
出版者
岡山県警察本部刑事部
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2019

リシンはトウゴマの種子から容易に精製可能なタンパク質性の毒素であり、バイオテロに用いられる可能性が最も高い毒素と言われている。リシンを合成するメッセンジャーRNA(mRNA)を指標とする逆転写リアルタイムPCR法によりリシンを識別する方法を開発するために、1)PCRプライマーの設計、2)RNA抽出・精製法の検討、3)増幅産物及び反応特異性の確認を行った。その結果、リシンRNAを識別するために適したRNA抽出・精製法を明らかにすることができ、設計したプライマーを用いることで、リシンmRNAを識別することが可能と考えられた。