著者
山下 純隆
出版者
福岡県農業総合試験場
雑誌
福岡県農業総合試験場研究報告 (ISSN:13414593)
巻号頁・発行日
no.29, pp.10-12, 2010-03

口臭の発生は、各種疾患によるほか、食物残渣などの蛋白質成分が口腔内で微生物により分解される場合や、ニンニクなどの食物が咀嚼による植物細胞自身の破壊で酵素が作用し誘導される場合などに起こる。これまで、口臭などの不快臭を低減するために、薬草や香草などの植物やその乾燥物・抽出物を用いた消臭に関する研究が多く行われてきた。農産物の新たな機能性として口臭などの不快臭に対する消臭効果を明らかにすることは、農産物の需要拡大に繋がることが期待できる。そこで、ニンニクを摂取したあとに口臭として発生するニンニク臭の軽減を図るために、その主要な成分であるとされるアリルメチルジスルフィド(以下、AMDS)とジアリルジスルフィド(以下、DADS)について着目した。これら主要成分に対し、いくつかの農産物による消臭効果を測定した中で、特に効果が高かった豆乳と牛乳について、その結果を報告する。
著者
山下 純隆
出版者
福岡県農業総合試験場
巻号頁・発行日
no.29, pp.10-12, 2010 (Released:2011-07-22)