著者
山下 聖美
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.A133-A141, 2006

宮沢賢治は一九一八年に盛岡高等農林学校を卒業後、一九二〇年まで研究生として学校に残り、その間、将来の職業問題に悩む日々が続いていた。この期間を宮沢賢治の人生における<挫折>の時期として、同時期に勃発した盛岡高等農林学校の大学昇格運動とその失敗という<挫折>とからめて考察していく。