著者
山内 基雄
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.108, no.4, pp.688-693, 2019-04-10 (Released:2020-04-10)
参考文献数
10

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome:OSAS)の有病率は肥満人口の増加に伴い増加しており,OSASはcommon diseaseとして広く認知されるようになった.その背景として,OSASが心臓血管疾患を惹起して生命予後を悪化させることが明らかにされてきたことが挙げられる.しかしながら,そのメカニズムは,生活習慣病とOSASに共通するリスク因子である肥満が存在するため,複雑にならざるを得ない.そこで,本稿では,OSASと生活習慣病を双方の視点から,両者の関連性を概説したい.