著者
松本 和久 山内 達仁
出版者
中部大学現代教育学部
雑誌
現代教育学部紀要 = Journal of College of Contemporary Education (ISSN:18833802)
巻号頁・発行日
no.7, pp.73-83, 2015-03

本研究では、知的障害・発達障害のある人が旅行する際に必要としている支援についての調査をもとに、適切だと思われる支援を盛り込んだ旅行を企画・実施した。そして、その旅行への参加者に対する調査を通して、知的障害・発達障害のある人が旅行する際に必要な支援について明らかにすることを目的とした。日帰りバスツアーと、2014年世界自閉症啓発デー・発達障害啓発週間関連イベント「"ぼくらのA列車<に乗ろう!」という二つの旅行を企画・実施し、貸切車両の利用、車内にクールダウンエリアの設置、写真入りのしおりなど、参加者に対して通常のツアーにはない工夫や配慮をした。参加者に対する調査の結果、これらの支援は有効であったが、一般のツアーでは十分に提供されていないのが現状である。知的障害・発達障害のある人が旅行する際には、物理的な「バリアフリー」にとどまらない支援、言い換えれば一人一人の思いに応え、その人にとって必要な支援を提供することが望まれる。
著者
松本 和久 山内 達仁
出版者
中部大学現代教育学部
雑誌
現代教育学部紀要 = Journal of College of Contemporary Education (ISSN:18833802)
巻号頁・発行日
no.7, pp.73-83, 2015-03

本研究では、知的障害・発達障害のある人が旅行する際に必要としている支援についての調査をもとに、適切だと思われる支援を盛り込んだ旅行を企画・実施した。そして、その旅行への参加者に対する調査を通して、知的障害・発達障害のある人が旅行する際に必要な支援について明らかにすることを目的とした。日帰りバスツアーと、2014年世界自閉症啓発デー・発達障害啓発週間関連イベント「"ぼくらのA列車"に乗ろう!」という二つの旅行を企画・実施し、貸切車両の利用、車内にクールダウンエリアの設置、写真入りのしおりなど、参加者に対して通常のツアーにはない工夫や配慮をした。参加者に対する調査の結果、これらの支援は有効であったが、一般のツアーでは十分に提供されていないのが現状である。知的障害・発達障害のある人が旅行する際には、物理的な「バリアフリー」にとどまらない支援、言い換えれば一人一人の思いに応え、その人にとって必要な支援を提供することが望まれる。