著者
山口 景子
出版者
日本マーケティング・サイエンス学会
雑誌
マーケティング・サイエンス (ISSN:21874220)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.61-78, 2015 (Released:2015-08-15)
参考文献数
22

消費者の心理状態と購買行動の関係性は古くから研究されている。その多くはある時点における消費者間比較によるものだが,消費者の行動を時系列で把握すれば,同様の心理状態と購買行動の関係性が個人内でも観測できないだろうか。そこで本研究では,消費者の心理状態によって変化する購買量に関する意思決定プロセスのモデル化を試みた。実際のビジネスデータに提案モデルを応用してその妥当性を示すとともに,購買行動の時間的異質性を把握することで対応可能となる企業のマーケティング課題への本研究の適用可能性を示した。
著者
山口 景子
出版者
日本マーケティング・サイエンス学会
雑誌
マーケティング・サイエンス (ISSN:21874220)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.13-29, 2014 (Released:2014-05-08)
参考文献数
17
被引用文献数
1

ウェブサイトの広告価値を高めるために,ビジターの訪問頻度やその変化を管理できることが企業にとって望ましい。そこで本研究では,時間と共に変化するウェブサイト訪問頻度を説明するモデルの構築を試みた。その際,ウェブサイト訪問頻度に影響を与えるであろう「一時的」「経時」要因をモデルに組み込み,ビジターごとにその影響を評価した。モデルから得られた各ビジターの特性をPPMマトリクスに落とし込んで優良ビジターを抽出することにより,ウェブサイト訪問頻度のOne-to-Oneマネジメントとそれに伴うサービス・マーケティング改善の可能性を提示した。