著者
山口 素子
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.97, no.7, pp.1595-1601, 2008 (Released:2012-08-02)
参考文献数
9
被引用文献数
1 2

NK細胞由来のリンパ腫は1990年代に疾患概念が確立された.節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型は東アジアや中南米に多く,鼻腔とその周辺に好発する稀な疾患で,Epstein-Barr virusが腫瘍細胞に検出される.限局期例では診断後早期の放射線照射(>46Gy)が治療のポイントである.放射線療法・化学療法同時併用療法,およびetoposideとL-asparaginaseを含む化学療法が新規治療として期待されている.