- 著者
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山口 訓央
高木 将通
堀 敦史
石川 裕
- 雑誌
- 研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:21888841)
- 巻号頁・発行日
- vol.2015-HPC-152, no.8, pp.1-10, 2015-12-09
InfiniBand を用いたハイパフォーマンスコンピューティング向けの通信ライブラリにおいて,通信性能低下を最小限に抑えながら,100 万ノードでの並列実行を可能にするメモリ消費削減手法を考察する.対象とする通信ライブラリは,MPI ライブラリとその下位に位置する低レベル通信ライブラリである.また,NUMA ノード内を OpenMP で並列化し,NUMA ノード間を MPI で並列化することを想定する.これらの通信ライブラリでは,並列実行ノード数と NUMA ノード数が増加した際のノードあたりメモリ消費量の増加が課題となる.この課題を解決するため,通信コンテキストの総数を制限する手法,また複数の通信相手で一つの資源を共有する手法,また複数の MPI プロセスでオブジェクトを共有する手法を考察する.本手法は,1 ノードあたり 4MPI プロセスとした場合,100 万ノードを用いた並列実行において,1 ノードあたりメモリ消費量を 1.00GB に抑えることができる.