著者
北山 峰生 藤原 学 竹村 忠洋 山岡 邦章
出版者
奈良県立橿原考古学研究所
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

煉瓦の製作技術を反映する痕跡が、製品の外面にどのように現れるかを確認した。その視点にもとづき、明治時代から大正時代にかけての、煉瓦生産の技術的推移を検討した。その結果、一般に言われているような生産工程の機械化は、関西地方では一般的ではないことが明らかとなった。このことから、従来の研究で構築された大手企業の記録に基づく枠組みでは、産業の実態を捉えられていないことを指摘できる。