著者
山島 一浩
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.41, no.Supplement2, pp.101-104, 2007 (Released:2010-08-25)
参考文献数
10

Web上で利用者がインタラクティブに空間イメージ編集を支援するシステムについて述べる.まず空間イメージを記述する書式として, 1996年に開発された3DMLを取り上げ, その記述構造を再考した.次に編集対象と3DML書式の要素との対応付けを行い, 編集支援システムに組み込んだ.編集支援システムは, Tomcat (Webサーバ) 上で稼働する.空間イメージの書式は, 利用者の編集過程で動的に生成される.開発は, Web2.0を指向し, JSP (Java Server Pages) と, Ajax技術により, サーバ側とクライアント側の処理を分担するようにした.編集対象の空間イメージは, 室内とした.壁, 床, 天井の配置とそのテクスチャ, 照明を編集対象とした.本稿では, 和室の制作過程を例示し, 利用者に文化的な知識背景を反映させた設計支援策の可能性について述べる.