著者
山川 裕也 荒木 健治
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.1(2004-NL-165), pp.45-51, 2005-01-12

近年,ペットが人間にとって重要な役割を担うようになってきており,ペットに関連する様々な技術が研究されている.動物の言語についての研究も行われており,飼い主が考える動物の意思を人間の言語で表現することによって,動物とのより良い信頼関係が築けると考えられる.そこで,我々はこれまでペットとして飼育される動物を対象とした対話処理手法を提案している.本手法では,人間の発話と動物の反応を一組の入力として,出力となる飼い主が考える動物の意思を言語で表現する.入力と出力の組から応答規則を獲得する方法として帰納的学習を用いる.本稿では,評価実験を行った結果から提案した手法の有効性と,これまで1 人であった被験者を増やし,複数の被験者による性能の評価について述べる.