著者
山根 幸知
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電氣學會雜誌 (ISSN:00202878)
巻号頁・発行日
vol.41, no.395, pp.411-432, 1921 (Released:2008-11-20)

叙説に於て歐米に於ける自働電話交換機發達の状況並に其の種類に就て概説し現今實用せらるゝ自働電話交換機がストロージヤー式及ウエスターン、エレクトリツク會社のロータリー式、同パネル型スヰツチ式の三種にして前二者に生として二三千名の加入者を有する中小都市に適し後者ば大都市に適するものなることを叙述し。 本論に於てパネル型スヰツチの働作の詳細な説明する爲め先づウェスターン、エレクトリツク會社が自働電話交換機を完成するが爲め其各部に就て研究の結果先づ半機械式交換機の數種を設計實用したるより全機械式の内容な解説するに便なる爲め専ら半機械式交換磯の詳細を(一)交換機座席構造の概要、(二)一般接續の順序、(三)各部機械の説明、(四)諸回路の働作み數項に分ちて説明したる後全機械式交換機の概要な述べ。 結論に於て自働交換機と手働交換機のサービスに與ふる影響及優劣並に經濟上の比較を實例を擧げて説明したるものなり。